准教授・高槻彰良の推察

 

 

人気投票企画『https://lightnovel.jp/best/2021_01-06/vote.html』で高い評価だった作品。


なるほど。他の作品とは違う読者層から支持を得ていそう。
ライトノベルよりも一般文芸に近い。これがいわゆるキャラクター文芸だろうか。


「不思議」や「怪異」があることを前提としたミステリーなのに、
「不思議」や「怪異」を否定する推理をしていくのが面白い。


この作品の世界に
「不思議」や「怪異」があるのかないのか、いい感じに曖昧になった雰囲気がよい。


登場人物の男は全員、香水でもつけていそうな清潔感があるし、
重めな人間関係もあったけど、読んでいて嫌な気分にならず、全体的に読み心地が良かった。