ダークエルフの森となれ -現代転生戦争- (電撃文庫)

 

 

不思議なタイトルだ。


「森となれ」とはいったい、どういうことだろう。


それに、ダークエルフと現代転生戦争も、少し結びつきにくい。


もしかして、ダークエルフが現代に転生してくるのだろうか。


読む前から期待が膨らんでくる。ページをめくれば、なんかロボのイラスト?!


巨大ロボではなく、パワードスーツのようだ。


……ダークエルフなのにパワードスーツ?


いったい、どういう物語なのか、読み進める前から期待値がどんどん大きくなっていく。


冒頭シーンもダークエルフとは無縁っぽい展開かと思えば――。


なるほど、「謎のモンスターに侵略されているSF」という舞台に、さらに異世界(逆)転生を重ねてきたのか。
異なるジャンルを二つ重ねた世界。


一見すると繋がりの見えない要素が、次々と出てくる新たな情報によって結びついてくるのが快感になってくる。


ダークエルフの森となれ』という意味不明なタイトルの意味も後に明らかになるし、おそらく、それだけではない。
たぶん、一巻終了時点は、『木』だと思う。『森になれ』という意味は、重要な意味を持ってきそう。


多くの作品が『主人公とヒロインの関係の終わり』や『敵対組織の滅亡』を遠いゴールに設定しているのだけど、
本作は、「世界の変容」まで書こうとしている。
この先が楽しみ。

 

Fate stay night』や『Fate Zero』が好きな人は間違いなく楽しめるし、

内容は全然違うけど漫画『イジらないで、長瀞さん』が好きな人も、楽しめるはず。


本作の雰囲気は、
『モンスターになった俺がクラスメイトの女騎士を剥くVR』や『結界師のフーガ』や『藍坂素敵な症候群』よりも、
『C3‐シーキューブ』や『ぼくと魔女式アポカリプス』に近い。
つまりエログロ要素がある。


とあるキャラは、四肢欠損よりも酷い状態になっていた。


ダークエルフヒロインは主人公の硬く太く屹立した部分を握るし、全体的にエロに寛容だし、これは、期待できる……!

 

 

それはそうと、本作も、本文の途中で小さいイラストが挿入されていた。

 多分、電子ファイルに改ページコードが入っていない。